【理学療法士が解説】週1・2回のリハビリでは足りないと感じる理由|年齢・疾患・生活背景による違い

世田谷区で週1・2回のリハビリが足りないと悩む女性のイラスト 予防リハコラム

「週1・2回のリハビリでは足りないのでは?」と感じて検索された方へ。

「通っているけれど、正直足りない気がする」

これは決して珍しい感覚ではありません。

ただし、すべての人にとって回数が不足しているわけではありません。
年齢・身体の状態・生活環境によって、必要な頻度は大きく変わります。

理学療法士の視点から、なぜそのように感じるのかを整理してみます。

「リハビリの期限が来てしまった」「打ち切りと言われた」という方は、
こちらの記事も参考にしてください。
世田谷区|リハビリ打ち切り・期限で悩む方へ


■ ① 高齢の場合

年齢を重ねると、

・筋力の回復スピードがゆるやかになる
・バランス能力の再学習に時間がかかる
・体力の回復に日数が必要になる

といった特徴があります。

リハビリは「練習 → 定着 → 安定」という段階を踏みますが、
週1・2回では“定着”まで届きにくいことがあります。

特に転倒予防や歩行の安定を目指す場合は、反復量が重要になります。


■ ② 脳疾患後遺症(麻痺など)の場合

脳卒中後の麻痺などでは、

・神経回路の再学習
・左右差の修正
・歩行パターンの再構築

が必要になります。

これは単なる筋力トレーニングではなく、「神経の再学習」です。

再学習には繰り返しの刺激が不可欠です。
週1・2回のみでは刺激量が不足する場合があります。


■ ③ 仕事や日常が忙しい場合

リハビリの成果は、セッション以外の時間にも左右されます。

・忙しくて自主練習の時間が取れない
・何をすればよいのか分からない
・正しくできているか自信がない

このような状況では、週1・2回のセッションだけでは変化がゆっくりになることがあります。

臨床の現場では、回数よりも「日常でどれだけ反復できているか」が重要になります。


■ ④ 自主練がまだ習慣化していない場合

リハビリは「セッション時間」よりも

日常生活の中での反復量

が結果を左右します。

まだ運動が習慣になっていない段階では、サポート頻度が高い方が効果的な場合があります。

週1・2回では“理解”までは進んでも、“習慣化”までは届かないことがあります。


■ では、どう考えればよいか

大切なのは

「週1・2回が足りない」のではなく
「今の状況に合っているかどうか」

という視点です。

理学療法士は

・身体機能の状態
・回復段階
・生活背景
・自主練の実行度

を総合的に見て判断します。

回数を増やすことが正解とは限りません。
しかし、

・高齢
・麻痺などの後遺症
・忙しく自主練が難しい

このような条件が重なると、週1・2回では足りないと感じやすいのは事実です。


■ 最後に

もし「足りない気がする」と感じているなら、それは身体からのサインかもしれません。

回数を増やすのか。
やり方を変えるのか。
評価を見直すのか。

一度整理するだけでも、方向性は変わります。

それだけで、身体への向き合い方は少し変わっていきます。


よくある質問(FAQ)

Q. 週1・2回のリハビリでは必ず足りないのでしょうか?

A. 必ずしもそうではありません。年齢や疾患、生活背景、自主練の状況によって必要な頻度は変わります。

Q. 回数を増やせば必ず良くなりますか?

A. 回数だけではなく、内容や質、日常での反復が重要になります。評価の見直しで改善する場合もあります。

Q. 高齢の場合は回数が多いほうが良いのでしょうか?

A. 回復スピードがゆるやかな場合は、反復量が必要になることがあります。ただし個別評価が大切です。

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